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熊本・宇土にある奇祭 あまざけ祭り

熊本県宇土市には あまざけ祭り がある。

12月の申(さる)の日には、ここ熊本県宇土市の花園町では
昔から若者が伝承している 奇祭 あまざけ祭り が行われる。

すっかり里の黄葉も盛りを過ぎ、これから厳しい冬を迎えるばかりとなった
里では威勢のいい若者 25、6人ほどが 集落の裏手にある 山王神社へ集っている。

午前中に 神事 が執り行われ、正午を回った頃から若者らは
家々から三々五々に繰り出してくる。

申の日の行事とあって、身に纏うものは 赤猿に見立てた真紅の襦袢
頭には頬被りの手ぬぐい腰へは黄色の帯 という格好だ。

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(写真 あまざけ祭り 1 S100FS, 1/125 S, F6.5, about 94mm, ISO400, RAF)

この あまざけ祭り の由来は、酒を飲み乾し心身ともに高揚した子申たちは、
「ホーライ」「ホーライ」と囃し立て、
徳利を奪い合う 子申 には中身の どぶろく を振りかける。
やがては逃げ惑う観衆目掛けて飛び散らす という古来からのお祭りだ。
かけられれば、「無病息災」「一年中風邪を引かない」という言い伝えもある。

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(写真 あまざけ祭り 2  S100FS, 1/400 S, F7.1
, about 110mm, ISO200, RAF)

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(写真 あまざけ祭り 3

S100FS, 1/80 S, F7.1

, about 105mm, ISO400, RAF)

この奇祭には厳しい掟がある。 正面向かって左手に座る申は
「絶対権力」を有する 親申 であり、
すべての所作はここから発せられた 号令 で取り仕切られる。
その昔から、親の権限を子に分からせしめるための教え として
祭りの形で 子々孫々へ伝承されてきたのであろう。

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(写真 あまざけ祭り 4  S100FS, 1/110 S, F7.2, about 90mm, ISO400, RAF)

この あまざけ祭り へは、過去三度ほど伺ったことがある。

神社の麓の家では、
庭先を開放して 踊りというか申の戯れの場 を提供することになるが、
この伝統行事での 申のなり手 の人手不足が心配のタネ という。
もっとも、 親申の年齢制限は30歳というから、
青年の数が少ない当地でも、世代交代の折に
それが途切れることもないわけではないようだ。

ぜひ、後世までも 良い伝承行事が絶えないことを願いたいものだ。

de  ハッスルブレッド

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